これなんの童話!?

第一回

赤ずきんや」

「はい?」

「悪いけど、このパンとぶどう酒をおばあさんの家まで届けておくれ」

「エッ?」

「このパンとぶどう酒をおばあさんの家まで届けるの」

「エ?・・パン?」

「あなた、二回も説明したのにパンしか覚えられないの・・?」
「いい?このパンとぶどう酒を。」
「・・パンとぶどう酒。」
「おばあさんの家まで。」
「・・おばあさんの家まで。」
「届けるの。」
「ああ。なるほど。」
「じゃあ、頼んだわよ。」
「エッ?」
「頼むわよって。」
「ああ・・でもお母様。おばあさんの家に行くのに、手ぶらじゃ恥ずかしいわ。」
「・・だからパンとぶどう酒を・・あなたアホなの??」
「エッ?」
「・・・もういいから、これもって早く行ってちょうだい。」
「エッ?何処へ??」
「・・・おばあさんの家。。」
「ああ。」
「じゃあ。いってらっしゃい。」
「エッ?」
「・・・・何回も何回も何回も聞き返しやがってコノヤロウ!!!
 早く行け!消えろ!当分帰ってくるなコノ馬鹿娘!!!!」
あかずきんにゃんは追われるように家を出ました。