ケーキ作り

人にプレゼントするために作る時は、必ず失敗する。
ケーキを作ろうと思った時、小麦粉か砂糖のどちらかが切れている。
どっちもある時は、卵が必要な数に1個足りない。
明日のお菓子用にと買ってきた生クリームは、その日の夕食の材料になる。
明日のお菓子用のクリームチーズは、賞味期限いっぱいまで使われることはない。
アーモンドパウダーが必要な時、スライスアーモンドしか手元にない。
すべての材料を計ったあとでメニューを変更することになる。
スライスアーモンドが必要な時、スライスガーリックが手元にある。
食べる時になってはじめて間違っていたことに気づく。
焼き型に生地を流し込んだ後に、入れるべき材料が机の上に残っているのに気づく。
焼き型に生地を入れて「さあ焼こう」と思った時、オーブンを予熱していないことに気づく。
しかし、忘れずに予熱をはじめた時は、予熱が完了しても生地の準備ができていない。
電気のブレーカーは、焼き型をオーブンに入れた時に落ちる。
初めて作るお菓子はそれなりのものができあがるが、2回目に作る時ははじめより悪いのができあがる。
お菓子の本のとおりに作っても、お菓子の本にあるようなものは作れない。
自作ケーキのいちばんおいしい部分は、生クリームか桃の缶詰である。
ケーキ屋で買ったほうが、はるかにおいしくて、安上がりになる。